ヒメシダ属は世界に800種、日本だけでも40近い種を含む大きな群であり、かなり性格の違う種も含まれるので、ここではホシダに比較的似たもののうち代表的なものだけをとりあげる。ただし、分類にはさまざまな問題があるようである。
ケホシダ T. parasitica (L.) Fosberg
ホシダに似ているが、葉がやや柔らかく、葉柄から葉の裏に一面に細かい毛が生えている。また、頂羽片はホシダほどはっきりしていない。九州南部から琉球列島、小笠原では道端に普通なものである。アジアの熱帯域に広く分布するとされる。
イヌケホシダ T. dentata (Forsk.) St.John
ホシダに似ているが、頂羽片ははっきり出ない。葉柄から葉の裏に毛がある。本州南部では数カ所に生育地が知られる。それ以南では次第に普通の雑草的に見られる。世界の熱帯域に広く分布。
テツホシダ T. interruta (Willd.) K. Iwats.
ホシダにやや似た姿のシダ。根茎は長く地中を走り、まばらに葉を立てる。葉は質が硬く、つやが強く、ほとんど直立する。一回羽状複葉であるが、羽片に深く切れ込みが入るホシダとは異なり、浅く切れ込むだけ。胞子のう群は円形で、葉の縁に近く並ぶが、成熟すると互いにくっついて見える。